西部劇ベスト10

個人的な西部劇映画のベスト10です。


現在熱中しているアニメ鑑賞と並行して、急に西部劇が観たいという欲求が高まってきたので、思い立った勢いで作りました。
私が特に傑作だと思う西部劇がちょうど10本あって、意外とすんなり決まりましたね。


結果を見ると、やはり西部劇の神様ジョン・フォードが強いです。
あと、西部劇じゃないですけど、カウボーイが主役の作品だと『真夜中のカーボーイ』『ブロークバック・マウンテン』なども傑作ですね。
それではご覧ください。



《西部劇ベスト10》


第1位『駅馬車』(1939,ジョン・フォード)
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西部劇の金字塔。
登場人物を一つの場所に集めて展開させる『グランド・ホテル』形式を採用。
直線的展開で、人物配置に少しの無駄もありません。
高純度のエンターテイメントであり、クライマックスのアクションは芸術的完成度。


第2位『シェーン』(1953,ジョージ・スティーヴンス)
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ガンファイター系の最高傑作。
シェーンの素早いガン捌きにも圧倒されますが、それ以上に本作のドラマは魅力的。
少年の憧れを裏切るまいとするシェーンの英雄的態度、少年の母親との胸に秘めたロマンス…。
一人の英雄の物語がここにある。


第3位『荒野の決闘』(1946,ジョン・フォード)
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駅馬車』が「動」の西部劇なら、『荒野の決闘』は「静」の西部劇。
決闘のシーンももちろん素晴らしいですが、主人公が床屋から通りを眺めるシーンの詩的な美しさが白眉です。
ジョン・フォードの枯淡の境地に脱帽。


第4位『真昼の決闘』(1952,フレッド・ジンネマン)
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全編リアルタイム進行という、当時にしてかなり画期的なアイデアを採用。
主人公を英雄的存在ではなく、苦悩する一人の人間として描き、周囲の人間も打算的で人間臭い。
次々と暴露されていく人間ドラマなど、見所の多い作品です。


第5位『大いなる西部』(1958,ウィリアム・ワイラー)
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西部的思想と東部的思想の対立から、古き良き一つの時代の終焉を描く。
タイトル通り壮大な作品で、ロングショットの多用により「大いなる西部」を表現。
グレゴリー・ペックチャールトン・ヘストンの殴り合いが最高に熱いです。


第6位『アイアン・ホース』(1924,ジョン・フォード)
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初期の本格西部劇で、大陸横断鉄道敷設を巡る大作です。
駅馬車』の先駆的シーンと言える、平行移動のアクションもあります。
ジェームズ・クルーズ監督『幌馬車』(1923)と並び、歴史的な本格西部劇です。


第7位『荒野の七人』(1960,ジョン・スタージェス)
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七人の侍』の設定を借用した作品…と言っても馬鹿にしてはいけません。
本家に負けず劣らず個性的なメンバーが揃っています。
スタージェス監督の重厚な演出もあり、一つの作品として見応えたっぷりです。


第8位『赤い河』(1948,ハワード・ホークス)
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他の西部劇では描かれない、本来の「カウボーイ」としての、牛を導いていく姿が描かれます。
一万頭の牛を連れたキャトル・ドライブの描写が圧巻。
それ以外にも西部劇の要素が凝縮されており、西部劇の全てを味わえる作品。


第9位『明日に向って撃て!』(1969,ジョージ・ロイ・ヒル)
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アメリカン・ニューシネマ西部劇の代表作。
ポール・ニューマンロバート・レッドフォードのコンビが最高です。
彼らの無軌道な生き方を表現した演出も抜群で、ラストのストップモーションも素晴らしい。


第10位『さすらいのカウボーイ』(1971,ピーター・フォンダ)
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西部開拓系でもガンファイト系でもなく、人間ドラマを追求した西部劇。
流れ者の男と、彼を待つ女、二人の心情を沈潜させた映像に陶酔しました。
こんな芸術的で美しい西部劇もほとんどない。